親方に聞く #1 cocoda chair
KOMAの代表作、cocoda chair。
家具職人松岡が経験や技術を駆使し、どんな姿勢でも⻑く座っていられる完璧な座り心地を突き詰め、無垢の木の塊を日本の手道具である鉋や刀などの刃物で削り出して作っている。
実際に座面や笠木に身体を預けてみると木を柔らかく感じるほど座り心地が良い。木の椅子=硬いという先入観とのギャップに誰もが驚き、思わず「おおっ」と声を出し表情が緩んでしまう。またその有機的で美しいフォルムは凛とした存在感を放ち、この椅子を部屋のどこでどんな目的で使おうかと思わずイメージを膨らませてしまうような魅力がある。
このcocoda chairは親方にとってはどんな椅子なのか、改めていくつか質問をしてみた。
cocoda chairはどのようにして生まれたか
修行時代からずっとアームチェアっていうのを作りたくて、固く動かない木で作る座り心地の良いアームチェアはどんなものだろうとずっと作ってきた。
求めているのは座り心地、着地点は最終的に絶対座り心地。
椅子は人間が持っている最小限のパーソナルな空間だと思ってる。アームレスチェアは座る道具、アームチェアは空間。その空間での活動、生活の仕方まで考えるようになった。 アームチェアは体に触れる面積が多いから背中だけが当たるのではなく、肘を置く位置、高さ、角度も大事。アームがあることで肘に寄っかかったり、より体勢を変えられる。
cocodaは⻑い期間をかけて少しずつ変えていって段々この形になっていったし、こういう削り出しの椅子に関しては大分いくところまでいってる。
cocodaは完成形に近い。
cocoda chairの一番すごいと思うところはどこか
どう座っても座り心地が良いところ。どんな風に座っても座り心地が良いところ。
それを固い木で叶えた。固い木でどう叶えるかというと削りと造形。 角度とか背中から肘にかけて捻っていく感じとか、すべての造形に意味がある。背中をスライドさせていっても違和感がなくどこにでも体を預けられる。
自宅のcocoda chairはどんな時に座るか
元々は自分の作った椅子には家では座らないようにしてた。色々な椅子を体で覚えたいし、
体が自分の椅子しか知らなくなっちゃうから。 でも、結局座り心地が良くていつも座っちゃう。
cocoda chairを家のどこに置きたいか
自分の生活の中心になるところに置きたい。 今は飯を食うところが中心。絵を描くときもお酒を飲むのも本を読むのも大体そこ。
cocoda chairは杉並本店、青山店に常時展示。
店頭に是非座り心地を試しに来ていただきたい。
遠方の方は電話、Line、メール等でお気軽にお問い合わせください。
(KOMA shop 平山まり)
■杉並本店
住所 :〒167-0043 東京都杉並区上荻1-24-10 1F
TEL :03-6383-5585
定休日 :水曜・木曜 営業時間:10:00~17:00
■青山支店住所:
住所 :〒107-0061 東京都港区北青山2-11-1
TEL :03-6434-0023
定休日 :不定休 営業時間:11:00~18:00