時計ケース 10本用 黒柿 希少銘木 ku10k-056
時計ケース 10本用 黒柿 希少銘木 ku10k-056
納期 : 2週間前後
柿の木が数百年の樹齢を重ね古木になると、稀に芯材に墨で書いたように黒い紋章が入るものがあります。これが黒柿です。
黒柿が出易い地域の柿の木千本の中より1本しか出ないと言われており驚くほど希少です。
稀に見つかっても原木は小さく、製材すると柄が消えたり割れや歪みが出て少ない材料しか取れない。また柄が不均一なため柄取り、柄合わせが必要となり、さらに材料は小さくなっていくため使える部位はごく一部です。
一般的な銘木は年輪の濃淡が柄に見えますが、黒柿は年輪の濃淡に加えて独特の杢目(もくめ)が重なります。
柿の木の中に含まれる養分が何らかの変化を起こして薄茶ベースの生地に墨で描いた水墨画のような杢目が現れます。これこそが唯一無二の美の所以です。
今回の黒柿にはきれいな縞杢が現れています。
驚くことに重なるように縮杢も現れているため希少な黒柿の中でもさらに希少な逸品で、滅多にお目にかかれない代物です。
正倉院にある黒柿で作られた宝物の数々は約1300年前すでに黒柿の工芸品が存在したことを証明しています。
黒柿の文化は作り手の伝統として引き継がれたと思われますが、茶道によって活性化され大名、上級武士、豪商の茶人たちに屋敷の銘木材、茶道具として愛好されてきました。
【KOMA bespoke caseの特徴】
□木目合わせ
それぞれの部材を並べて取ることで木目が繋がり、木が持つ自然の美しさを最大限に活かすよう細心の注意を払って、熟練の職人の美意識と技で一つ一つこだわって木目を合わせています。
□三方留め
天板、側板、前板の組手を全て45°で組むことで木目が途切れず仕上がりが美しく、強度も高く経年でも継目のズレが出にくいなどの様々なメリットがあります。多くの手間が掛る難易度の高い技法です。
□組み立て
三方留めの組み立ては手仕事でなくては叶えられない繊細な作業です。
上箱と下箱で数十個のシャコマンやハタガネといった木材を締め付ける専用の道具を使い、その一つ一つのほんの少しの力加減で狂ってしまう難しい工程です。
□サネ加工
三方留めで組んだ角に補強として0.5㎜の木材を差し込みます。
これにより強度を増し、手仕事ならではの美しい意匠が現れます。
□仕上げ/塗装
鉋やサンドペーパーで磨き込み、木目を引き立て木の美しさとを最大限に引き出します。オイル塗装の前に下地の目止め処理をすることで、輪染みなどになりづらく驚くほど滑らかな木の肌触りが得られます。
※木の美しさや肌触りが損なわれるため、ウレタン塗装や着色などは行いません。
□隠し蝶番
箱を閉じた際の後ろ側に蝶番が見えません。
箱の内部は内装を施すため、どこから見ても金具が見えずスッキリとした箱のデザインと木目の美しさを損ないません。
SIZE W355 D211 H113
Designed by Toshihiro Kamei
※クッションサイズはS/M/Lございます。手首のサイズに合わせてお選びいただき、備考欄にご希望のサイズをご記入ください。
S:14~16cm M:17~19cm L:20~22cm
ku10k-056