親方に聞く #2 cocoda cabinet

「cocoda chair に合う収納家具が作りたい」という松岡の思いから生まれたcocoda cabinet目指したのは四角い箱物ではなく、椅子と同じように脚とフレームで構成する、立体感のある造形的な収納家具。 鉋でシェイプした天板、椅子の仕上げと同様に刀で削り出して一体感を持たせた脚との繋ぎ、無垢材に角度をつけて丸くなるように接ぎ合わせた扉、ゆっくりと閉まるソフトクローズ機能。 ただの収納ではなく、本当に大事なものを入れるためのこだわりの詰まった収納家具が出来上がった。ここにどんなお気に入りたちをしまおうか、そんなことを考える時間も楽しい。 このcocoda cabinetについて、職人松岡にいくつか質問をしてみた。

なぜ収納家具を脚とフレームで考えたのか

基本的に箱物は板の構成。板の構成では四角いものしか作れない。どうしても四角くなっちゃう。 うちの椅子に合わせた曲線みたいなものを表現しようと思ったらまっすぐの平面な板では表現できず、脚とフレームでまず骨を作ってそこにカーブや丸みのあるものを肉付けしていくような考え方をしていった。 四角い箱は部屋で見た時に圧迫感があると常に思っていて、だとするならやはり角が柔らかく丸くて壁からニョキっと生えたような感じの方が同じ奥行きでも圧迫感が少ないだろうなと。 それに四角いものがぼんと置いてあるよりはどんな部屋にも馴染むかな、と思う。

 

どんな収納家具を作りたかったのか

今この時代、マンションなり家なりに収納が充実した状態で住み始めるので収納の需要はあまりないと思っている。 ではあえてそこに収納家具を置く理由はなんだろうと考えた時に、インテリアのアクセントとか、本当に大事なものを入れるための収納家具だろうなと。 ただ単純に物をしまうための用途ではないものを作りたかった。 椅子はその機能や座り心地を追求して製作しているが、収納に関しては機能だけを本気で考えたらどうしても四角くなる。 だけどインテリアのアクセントとか、本当に大事なものを入れるための収納のためには無駄も大事。 そこから大事なものが出てくるとき、ただの四角い箱から引出しをガラガラ開けて取るより、扉が羽みたいにバカーッと開いて出てくる方がかっこいいから。 だから大事なものや、ここぞのこれみたいなのをしまうならそれも一つの機能だと思う。そのための扉の演出。

天板は柔らかいシェイプで仕上げ、扉にはエッジを残した理由は

天板のシェイプは無垢じゃないとできない。扉もあの形は基本無垢じゃないとできない。逆にツルッと曲げるのは突板でやった方がやりやすい。 無垢を使ってるからこそできる形といういうのを考えていて、天板はシェイプに、扉はああやってカクカクしてる。 無垢にしかできないから。

cocoda chairに合う収納家具とは

cocoda chairの背として置いていいなと思ってる。あのェアを置いておとかむのも

 

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